雪の函館 止まり木で
過去があるのと 泣いた女(ひと)
逢いたい逢えない 五稜郭
さよならさえも 言わないで
あゝ 港町
霧の横浜 元町の
噂じゃ今も ひとりだと…
逢いたい逢えない 桟橋で
最終フェリーに 乗ったとか
あゝ 港町
風の神戸の 街角に
よく似た女(ひと)が いたという
逢いたい逢えない 六甲山(ろっこう)で
一足違い すれ違い
あゝ 港町
雨の長崎 訪ねれば
オランダ坂に 花が散る
逢いたい逢えない 天主堂(てんしゅどう)
見つけた君は 人の妻
あゝ 港町
[ Romaji ]
港町を巡りながら、かつての恋人の面影を追い求める切ない旅情に、心がしっとりと濡れました。各地の名所ですれ違いを繰り返す展開は、まるで古い映画のワンシーンを見ているようで、胸が締め付けられます。ようやく見つけた相手が別の誰かと生きているという残酷な結末に、人生のやりきれなさを強く感じました。霧や雨の風景が、逢いたいけれど逢えない孤独な心の叫びを代弁しているようで、深い余韻を残しました。