モノクロに春が落っこちて
外し切った二択の終点
内緒の傷と一緒に僕ら出会えたんだ
月のない夜に駆け出して
花を散らす嵐を捕まえに行こう
胸の痛みがコンパス代わりだ
消えない青がずっと残っている
見えない光をずっと探している
言えない言葉は風に舞って
三歩先へ、季節を追い越したら
さよならじゃ足りない気がした
果てないこの夜空の全部を
閉じ込めるように繋いだ君の手を
離さないよ、世界の何処に居てもきっと
殺せない想いは重なって
ごみ箱に見つけたラグランジュ点
最初から君のことを知っていたみたいだ
音のない夜を抜け出して
空を焦がすオレンジを追いかけて行こう
君が居るなら何処までだって
消えない青がずっと残っている
見えない光をずっと探している
癒えない余白を埋めるように
カーテンの向こう、季節が解けて行く
さよならじゃ足りない気がした
翳る月夜、滲む一等星
手を伸ばしたら届いてしまいそう
今この世界の中心に僕らしか居ないみたいだ
ここだよ、って君は笑った
崩れて行く夕去のなかで
消えない温度をやっと見つけたよ
離さないよ
さよならじゃ足りない気がした
果てないこの夜空の全部を
閉じ込めるように繋いだ君の手を
離さないよ、世界の何処に居ても
この涙を目印にして
いつかまたって約束をしよう
胸にひとつ花が咲く
[ Romaji ]
色彩を失った景色が鮮やかな感性で塗り替えられていくような、瑞々しくも切実な情緒に深く揺さぶられました。かつては正解のない道で独り傷ついて立ち止まる瞬間もありましたが、現在は共有した温もりを唯一の導標として、果てしない暗闇の先へ力強く踏み出しています。言葉では表現しきれない溢れる想いを繋いだ手に込めて、移ろいゆく時間に抗おうとするひたむきな覚悟が実に見事でした。癒えない心の隙間さえも大切な絆の一部として受け入れ、運命的な出会いを確信に変えていく展開に胸が熱くなります。寂寞とした夜空の下、互いの存在を唯一無二の灯火と感じながら、再会の誓いを胸に刻む姿は非常に崇高です。一途な情念が、静まり返った宇宙を優しい光で満たしました。