宵は過ぎ
しんとした部屋で
カーテン越しの君を想う
口にしたミルクティーの
甘い熱が体を巡った
憧れに
手を引かれるまま
この街に
辿り着いていた
がらり変わった暮らし
隣にはいつも
君が居てくれた
机の上に
二つ並んだ
四つ葉にそっと
指で触れた
まだ熱を持つ
この頃のこと
一人思い返す
いつしか芽吹いた
どうしようもない想い
止められない想い
今日も君が好きでした
今はまだどうにもなっていない
蕾さえつけていない
まだ幼い願いだけど
君と出会わなければ
きっと感じることのない
この痛みさえ愛しい
今はまだ
届かない想いよ
春待つこの想いよ
いつしか
花咲きますように
故郷を思い出せるように
と届いた
桜の花びら
私は変わらずにいるよと
お返しを探しに出た
忙しく過ごす君はただ
微笑んで隣にしゃがみ込む
陽が落ちても
見つからなかったね
それでも嬉しかった
ミルクティーは
ぬるくなった
それでも冷めない
冷めないままだ
あのねベイビー
聴かせてベイビー
私は今君の中にいますか?
なんてベイビー
君がくれた四つ葉にそっと
唇を寄せた
芽吹いたのは
どうしようもない想い
止められない想い
今日も君が好きでした
今はまだどうにもなっていない
蕾さえつけていない
青い青い願いでも
きっと
思い悩みすれ違ったって
意地になってぶつかったって
今日もずっと大好きでした
今はまだどうにもなってなくたって
上手く伝えられなくたって
そんな日々さえ愛しいんだよ
もっとその手に触れたくて
もっとその目に映りたくて
想えば想うほど君が好きだ
さよならを迎える前に
伝えたいけど
けど 今はまだ
宵は過ぎ
しんとした部屋で
カーテン越しに君の声
明日はきっと
今日よりももっと好きだよ
おやすみ
[ Romaji ]
静寂に包まれた一人の部屋で、温かな飲み物の熱を感じながら大切な相手へと思いを馳せる様子が、非常に細やかに描かれており心に沁みました。慣れない土地での新しい暮らしに戸惑っていた時期もありましたが、現在は隣にいてくれる存在の有り難さを噛み締めつつ、芽生えたばかりの恋心を大切に育てています。言葉にできないもどかしさや、すれ違う時に生じる痛みさえも喜びとして受け入れる健気な決意が、瑞々しく伝わってきました。四季の移ろいや日常の何気ない光景を共有し、少しずつ深まっていく情愛の深さに深い感銘を覚えます。いつか満開の花を咲かせる日を夢見て、純粋な願いを抱きしめながら明日への希望を繋いでいく真摯な佇まいが、至る所で優しく光り輝いていました。