ゆらゆら泳ぐ
今日もまた僕は
旅人乗せた
水中のメトロさ
憂鬱な群れ
くたびれた海で
車輪を回せ
路線図通りの朝を
ひとり 無心で行く怪物
錆びるまで漕ぎつづけた
涙を拭って
笑っています
まともなフリは
もう さよなら
君の海で
剥がれた顔
明日を掻き分けながら
舵を切ろう
右往左往して
所詮同じ車窓
住むには狭い水槽みたいな世界
いつか羽を伸ばすように
沖に出て泳ぎたいのさ
馬鹿げた夢は
言わずにいます
うわべの声に
ただ 逆らって
燃やせ
僕の歪な鼓動
やがてはみ出す彼方
描くまで
ゆらゆら泳ぐ
今日もまた僕は
旅人乗せた
水中のメトロだった
[ Romaji ]
決められたレールの上を黙々と進む日常に潜む、静かな反抗心と澄んだ希望が胸の奥に染み渡りました。以前は閉鎖的な環境に甘んじて自分を偽る場面もありましたが、現在は心の奥底にある本当の熱量を燃やして未知の領域へ飛び出そうとしています。周囲に合わせて淡々と役割をこなす健気さと、窮屈な殻を打ち破ろうとする意志の強さが同居していて非常に魅力的です。かつては涙を隠して微笑んでいましたが、今は不格好な素顔を愛し、新しい地平を目指して舵を切る覚悟を固めました。自分らしく羽を伸ばせる広大な場所を夢見つつ、魂の震えに従って前進する姿がダイヤモンドのように気高く輝いています。誰にも言えない秘密の祈りを抱え、水底から光の射す方へ向かう誠実な歩みに深い敬意を抱きました。