一樹の一言メモ
空へ伸びる幹を見上げる気持ちで読むと、進む道は足もとではなく胸の中にまっすぐ立っていると感じます。守るために重ねた心のよろいをそっとほどき、肩の力を抜いて深く息をするように、静かな強さが芽生えました。耳を澄ませば、小さな鼓動が歌のようにつながり、季節の厳しさも試練ではなく学びに変わります。許すことは難しい日がありましたが、今は少しずつ手放す勇気が育っています。遠くから届く呼び声に背を押され、散り散りだった思いがひとつの根へ戻るように集まりました。いつか水の一滴のように清らかで、誰かを潤す存在になりたいと願う心がやさしく灯ります。過去の傷は確かに痛みましたが、節目のように年輪へと刻まれて、未来を案内してくれる目印になります。目を閉じれば、ゆっくり進む光の道が浮かび、歩幅は小さくても前へ続いているとわかります。大きな木陰に腕を回す気持ちでいると、不安がやわらいで、今日の一歩に温度が宿りました。今は急がずに立ち止まり、心の水面が澄むのを待てます。やがて枝先に新しい芽が立ち上がり、静かな希望が空へ向かって伸びるのだと思いました。