得体のしれぬ思いに 立ちつくすまま
遠ざかる現実 覆いかぶさる虚無感
人は時たま 考える力を失う
途方もない彼方に 意識が飛び
あてどなく空間を彷徨う
力を無くした意識は 舵の壊れた古びた小舟のように
大きく揺れて 小さく揺れて
朽ち果てるさだめを待っているのか
鮮烈なる天変地異が訪れ 全てが形を失ったとき
まるで別の世界が 開けてくるかもしれない
それはあまりにも頼り無く 空々しい
そう思ってはじめて 意識がまた動き出した
[ Romaji ]
見えない気持ちに足が止まり、心がぐらぐら揺れる時間の冷たさをそっと受け取りました。考えが真っ白になっても、呼吸は続いていて、小さな鼓動が次の合図になると感じます。現実が遠くに見えた瞬間は不安でしたが、何もないように見える隙間に、新しい入口がひっそり生まれる予感がありました。壊れた舵の船みたいに進めない時は、急がず波のゆれを数えて、落ち着きを取り戻す工夫が役立ちます。世界ががらりと変わる出来事は怖かったです。でも、変化を一度受け止めたあと、心の輪が少し動き出し、次へ向かう道が細い線で見えてくるのだと思いました。