kaiiの一言メモ
集団の中で違う自分が見られることに戸惑いながらも、その違いが決して悪いものではないと気づかせてくれる優しい視点があり、読み進めるほどに心の奥がじんわり温かくなりました。人に合わせて窮屈になっていた日々を思い出して胸が痛んだり、誰かの言葉に傷つけられた経験が蘇る場面に共感しつつも、自分らしさを守ろうとする強さが確かにあると感じてほっとしました。周りと違うからこそ生まれる美しさや不協和音の中で光る個性を見つめるまなざしが誠実で、だからこそ守りたい気持ちと同時に自立を促す力も伝わってきます。排除や無理解に負けそうになっても涙がいつしか盾になるという描写に励まされ、読んでいるうちに自分の弱さを受け入れる勇気が湧いてくるようでした。最後に問いかけられる視点の転換は印象的で、どちらが本当に異質なのかを考えさせられて心が静かに動きました。