ただいるの一言メモ
目に映る一瞬の出来事が、心の奥に深く残っていく様子が丁寧に描かれていて、まるで短い映画を何度も巻き戻して見ているような気持ちになりました。何気ない場面が特別に感じられる瞬間や、ふとした仕草に心が揺れる感覚が、映像のように鮮やかに浮かび上がってきます。誰かとの距離が近づいたり離れたりする中で、見えなくなってしまったものや、見えていたはずなのに気づけなかったことが、静かに胸に響いてきました。感情が本物なのか偽物なのか、そんな問いかけが心に残り、簡単に消せない記憶や言葉が、今もどこかに残っているように感じます。画面越しに見ていたはずの姿が、いつの間にか自分の中に入り込んでいたようで、切り取られた場面がずっと再生され続けているようでした。何度も繰り返される場面の中に、消したくても消せない思いが静かに漂っていて、どこか切なくも温かい余韻が残ります。目を閉じても浮かんでくるような記憶が、今も静かに心の中で揺れているようでした。