白い氷を ちりばめた
あれは涙の 花なのか
ひとり佇む 阿寒湖に
早朝(あさ)の三日月 細い傷
幸せひとつ あげられず
別れて悔やむ ことばかり
氷花 氷花 氷の花よ
なぜかやさしさ 怖いのと
胸にすがって 泣いていた
そんな言葉が よみがえる
雪の釧路の 片隅で
春には遠い 空の下
愛した過日(むかし) 幻か
氷花 氷花 儚(はかな)き花よ
啼いて冬鳥 旅人に
明日を知らせて くれるのか
きみが隣に いるような
夢は湖 渡る風
逢わずにいても この心
想いは今も 変わらじと
氷花 氷花 帰らぬ花よ
[ Romaji ]
孤独や寂しさを抱えつつも、過去の思い出や愛情の残像に触れて心を揺さぶられる様子が伝わります。自然や風景の描写を通して、心の内面が繊細に表現され、切なさとやさしさが混ざり合った雰囲気が胸に残ります。離れている相手を想う気持ちや、叶わぬ願いへのもどかしさがリアルに描かれ、静かに涙がこぼれるような感覚を受けます。それでも心の奥には希望や温かさが存在し、変わらず想い続ける強さを感じさせます。季節の移ろいとともに、心の成長や変化が丁寧に描かれ、読後に深い余韻を残します。離れていても心がつながっていることや、思いを持ち続けることの大切さをそっと伝えてくれる文章でした。