母標 / さだまさし 歌詞

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母標 / さだまさし
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母標 歌詞


[よみ:ぼひょう]
歌手:さだまさし
作詞:さだまさし
作曲:さだまさし

彼女は息子のために石ころを積み上げて
祭壇を作り赤い花を植えた
昔花畑だったが今は何もなく
墓標がいくつも雨に霞んでいる
三年が過ぎても戦は町から去りもせず
今日もドローンが群れをなして東へ飛ぶ
あのひとのキャビアがテーブルにこぼれた頃
町外れで彼女の息子は死んだ

名もない兵士なんてひとりも無いけれど
名もない一人の兵士として消えた
アンダンテ・カンタービレが
聞こえていたらしい
戦場は日暮れ間近だったそうだ
ひざまずく石の下には何一つないけれど
彼は彼女の祈りの中に棲んでいる
誕生祝いの時計一つ残さなかったけど
彼は母の祈りの中で生きている

彼女は若い頃に子供を授かった
幸せな日が無かったわけじゃない
彼女の好きな
カヴァレリア・ルスティカーナが聞こえる
ただ彼女の耳にはもう音が無い
しあわせがずっと続くなんて
思わなかったけど
不幸ばかりがずっと続くはずもない
ひざまずく石の下には何もないけれど
彼は母の祈りの中に棲んでいる
ひざまずく石の下には何もないけれど
彼は確かにそこに居る

アルバム「生命の樹〜Tree of Life〜」収録曲


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