マフラーをぎゅっと結んで
改札をすり抜ける
通りかかった家の窓辺
クリスマスツリーが光ってた
きっと誰もが心のはじっこ
消えない孤独を抱いて
インディゴブルーな夜の静寂に
小さなキャンドル灯すの
宛のない手紙を書いた
紙飛行機 どこへやら
いつでもあなた自分の事より
私の幸せ祈ってくれた
きっと誰もが心の泉に
あの日のふるさと 映して
インディゴブルーな夜の静寂に
小さなキャンドル灯すの
電線の五線譜には
月の音符 ぶらさがって
ハナウタは白い雪にのり
冬の星座を 結んでく
どこかの家のカレーの匂いが
ふわふわ世界を包んで
おかえり ただいま おなかすいたね
やわらかな夢が見れますように
[ Romaji ]
冬の街角に漂う匂いや光景を通して、ささやかな願いと日常のぬくもりを丁寧に紡いでいる作品でした。窓辺の灯りや紙飛行機のような小道具が情景を豊かにし、過去に抱いた懐かしさが柔らかく反射していた場面が印象に残りましたが、現在は静かに誰かの幸福を祈る落ち着きが感じられます。語り口は飾りを削ぎ落とした分だけ誠実で、細やかな観察が心の奥をそっと撫でました。電線や月のイメージが音楽的な余韻を添え、家庭的な匂いが包むラストの一行には温かさが宿っていました。