螢の光 窓の雪
書(ふみ)よむ月日 重ねつつ
いつしか年も すぎの戸を
明けてぞ今朝は 別れゆく
とまるも行くも 限りとて
かたみに思う ちよろずの
心のはしを 一言に
さきくとばかり 歌うなり
[ Romaji ]
窓の雪とほのかな光が昔の出来事をそっと呼び戻すように思えました。手紙を重ねた日々や別れの朝の静けさが胸にしみて、さみしさと感謝が同時に湧きました。行く人と残る人がお互いを思いやる場面は、言葉にしにくい気持ちを歌で伝えようとする力があり、聞くと心が落ち着きました。年を重ねることの重みや新しい朝に戸を開ける勇気も感じられ、涙がこぼれそうになりながらも前を向く力がわいてきました。