佐渡おけさの一言メモ
海風の匂いと夕焼けの色が胸の奥に静かに満ちて、島の時間がゆっくり流れる感覚を味わいました。景色の名前が並ぶたびに地図が立体になり、波の模様まで指でなぞりたくなるような親しみが芽生えます。以前は遠い場所の響きとして受け止めていましたが、今は暮らしの足音や人の温度がそっと重なり、住まうことの誇りが柔らかく伝わってきました。声の抑揚は穏やかなのに芯が強く、島へ向かう気持ちをやさしく背中から押してくれます。土地の呼び名が短い言葉でつやを増し、穀物の恵みまで思い浮かぶと、食卓のぬくもりが近く感じられました。見知らぬ景色が一歩ずつ身近になっていく過程が心地よく、耳で聴いた光が目の前の海面に広がる錯覚を覚えます。今は深呼吸をひとつして、穏やかな波の合図に合わせて自分の歩幅も整えられます。