時は流れ誰もが空気の中で
舞い上がっただけ
煙のようふわりとゆく
光をさああなたへ
枯葉の舞った橋を渡る時
わたしの身体は
果たせない無力さ
あなたが選んだ道
わたしのいない場所
このままそっと
離れてしまいたい
あなたが戻る頃
わたしはもう居ない
このままずっと辿れない
探れない
時は流れ誰もが空虚に溺れ
重い身体で
囚われた鎖を引いて
街が寝静まれば
雪の中を歩いた日の
わたしの温もりを
忘れてゆくだけか
[ Romaji ]
空虚な街を彷徨い、かつての温もりを雪の中に置き去りにして離れていく際の、透明な寂寥感に包まれました。誰もが煙のように消えていく中で、果たせない無力さを抱えて独り橋を渡る情景が、とても美しくも切ないです。鎖を引くような重い身体で、自分がいなくなった後の場所を想う筆致に、深い孤独の形を見ました。