家に鍵を忘れたら
彼が届けにやってきた
深夜0時のファミレスで
「待っています」とメールして
6月の雨少し冷たくて
彼の手には二本の傘
ちょっと曲がったネクタイは
きっと走ってきたんだね
いじらしいほどに大好きだ
大きな背中感じながら
短い言葉交わしながら
会えない時間埋めていく
会話を切り裂くクラクション
どこか切なくなつかしい
あの時どんなことが起こっても
ついていくと決めた夜だった
眠った街の星たちが
空に霞む月の夜
二本の傘のJの字が
反対向きになりました
無数の鍵と鍵穴から
きっちり合わさった組み合わせは
奇跡のようだね
もうすぐ入る玄関に
きちんと並ぶ2つの靴
いじらしいほどに大好きだ
I left my key, but
my boyfriend has come to me tonight!