僕は昨日と引き替えに 二杯目のアイスコーヒーを飲む
ためらいながら今日を泳ぎ 窓から電車を追いかける
はぐれたままの大人でも 麦わら帽子は似合うかな
瞳は疲れをひきずって 浮かんだ氷を眺めてる
夏の黄色はひまわりの汗の色 体に残った花びらの匂いが重たいよ
満腹、入道雲に空は叫ぶ 稲妻の歯をむき出しにして
青空より深い歌を響かせる
ストロー噛み砕いて 独りぼっちさ
かなわないもの溢れた街と キラキラ、跳ね返る雨粒に溶けて…
目が回る毎日にもたれ あいつは何を見てるだろう
焼け焦げたフィルター滴で消して ひっきりなしに胸は熱くなる
夏の緑はベランダの風の色 心に揺れた陽なたの匂いが温かい
セロハン眼鏡ごしに空は叫ぶ 真っ白な雲を塗り替えながら
青空より深い歌を響かせる
ストロー噛み砕いて 独りぼっちかい?
移ろいやすい街の幻 キラキラはじけ飛ぶ雨粒に溶ける…