アルケディアの丘で - 佐野元春の歌詞

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佐野元春
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アルケディアの丘で  ♪  佐野元春
作詞 : 佐野元春
作曲 : 佐野元春

アルケディアの丘で洗濯の準備をする一角獣が、
ミシンの縫い目を気にしながら咳ばらいをすると、
血色のいい郵便配達人が
「ああ、この家もまたもうまもなく売りにだされるのだな」
と自分のポケットから走り書きのような何かをとりだし、
オレンジ色の犬が三回吠えると
郵便配達人は靴についた泥を払いながら
まもなく日が暮れてゆくのを感じていた。

一時間前に会った四十代の婦人が
そのあまりにもどうどうとした美しさを見せつけていたので
郵便配達人の記憶は分解し、拡散し、分裂し、解体した。
行き場をなくした一角獣は
郵便配達人の脳味噌の断片を拾いあげ、
哀しいというのではなく
もっと複雑にこんがらがった
深い徒労感に近い感情にくるまれながら
誰にも聞き取れない特別な声で歌を唄いだした。

その声はあたり一帯、谷中に響き渡り、
やがてひまわり畑にまで届こうとしていたので、
僕は走った。走って走って走って
岬の端の橋のたもとまで走った

やがて走り疲れて、
たどり着くとそこはアンティチョークの畑の中
洗濯の準備をする一角獣が、遠くで俺を見つめている
俺はそっと一角獣に近寄ってせき払いをしながらこう聞いた。
「郵便配達人はどこへ行った?」
すると一角獣は首を振ってこう言った
「残念ながらあの家は、もうずっと昔に売りに出ました」

アルケディアの丘の上で、
アルケディアの丘の上で…


ミニ情報
アルバム「BEATITUDE-In motion 2003-増幅」収録曲
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