歌詞ナビ > 佐野元春 > 僕は愚かな人類の子供だった -手塚治虫 アストロ・ボーイに捧げて
幼い僕は泣いた君が勇気を見せたときなぜなら僕には勇気がなかったから
幼い僕は笑った君が失敗したときなぜなら僕もよく失敗したから
幼い僕は怒った君が闘いを挑むときなぜなら僕にも理由がわかっていたから
幼い僕は空を駆けた君が誰かを助けに行くときなぜなら君が手招きをしたから
幼い僕はうれしかった君が誰かに抱きしめられたときなぜなら僕も誰かに抱きしめられたかったから
君は朝起きて家族と食事をし制服を着て学校に行った君は恋をして友達と遊び無茶をして大人から叱られたまるで僕と同じようにまるで僕と同じように
一度君が歩くときの靴が擦れる音を真似たことがあるでも僕の靴は違う音がした
やがて君は英雄になった君は愚かな人類のために犠牲を払い続けた君はその愚かな人類の仲間入りをしたいと願った
僕にはどうすることもできなかったそして君は僕の英雄になった
幼い僕は残酷だった君がアンドロイドと知るまではなぜなら僕には愛も正義もなかったから
君がいなくなったとき幼い僕は泣いたさびしかったからではなくなぜなら僕は愚かな人類の子供だったから
アルバム「BEATITUDE-Spoken Words」収録曲
JASRAC許諾番号:9008177008Y38026 NexTone許諾番号:ID000003176
Copyright (C) 2005-2024 SANDY NET SYSTEM CO.,LTD. All Rights Reserved.