遥かに
色褪せないで
メモリー
ある日
君がくれた小さなオルゴール
鉄の匂い
懐かしい
音で奏でる
メロディ
あの日
机の引き出しの奥の方に
大切にしまったままで
時が経つほどに
傷がつくたびに
少しずつ馴染んでく
手触りも 愛しくて
いまも君を忘れない
ひと時でも忘れない
あの頃へは 遠すぎるけど
僕は 振り返るよ
いつもふたり笑ってたね
ケンカしても笑ってたね
古びた銀の金具を
指で巻き戻して
微かに
緩やいでゆく
メロディ
眠り
誘うようなワルツの優しさで
僕に手招きするけれど
いくつかのピンが
壊れちゃったから
頼りない Cメジャーが
なんとなく切なくて
いつか君を忘れても
その笑顔を忘れても
あの星空見上げるから
僕はかまわないよ
ずっと君が好きだったよ
いまも一番好きなんだよ
またいつか肩を並べ
一緒に聴ける日まで
大切にとっておこう
この宝物
いまも君を忘れない
ひと時でも忘れない
ずっと君が好きだったよ
いまも一番好きなんだよ
好きなんだよ