水溜まり 飴色に揺れていた
羽閉じた虫はどっか飛んでいった
いつの間にか飛んでいってしまった
僕らじっとしていたくなかった
輝きはアスファルト離れ
ロウの羽根しょって描いた空
びしょ濡れだけど さよなら さよなら
気にしないでね
僕らは雨滴でも舐めるさ
見上げたのは 青空 青空
バットみたいに 振り下げた
傘が開いて花が咲いた
水溜まり 飴色に空映した
タイヤから漏れた油が光った
いつの間にか虹が架かった
僕ら裸足のまま走ったんだ
自由とはアスファルト離れ
ロウの羽根溶けて目指した空
びしょ濡れだけど さよなら さよなら
気にしないでね
僕らは冷える風も平気さ
思い出だけ 青空 青空
傘じゃ飛べない勘違いの果てに
傷ついても笑えた
見慣れることのない空 瞬きはストロボ
若葉が擦れる音 土が蒸す匂い
日差しにとけた 五月雨
びしょ濡れだけど さよなら さよなら
気にしないでね
僕らは雨滴でも舐めるさ
見上げたのは 青空 青空
バットみたいに振り下げた
傘が開いて花が咲いた