キャラバンは 宵(よい)の帷(とばり)にまぎれて
あなたとの 恋の果実を運ぶ
禁断の デイツの味ほろ苦く
祈りましょう ああ幸(さち)あれと月に
人の世は 皮肉だわ 無常の響き
まだペトラ もうサハラ
愛は砂の河を流れ流れて
ゆらゆら揺れる 駱駝(らくだ)のサドル
二人を乗せる 運命の舟よ
あなたに惹(ひ)かれ ついてゆきましょう
カミルレ香る遥かな 月影のエデンヘ
愛しさを 奏(かな)でよ心のリュート
もう二度と 離れない指先で
籠(かご)を抜け 空を翔(か)け
一つになって
手に入れた 契(ちぎ)りなら
愛は満ちる時の雫々(しずくしずく)に
月夜に光る サテンのチャドル
二人が生きる 甘い刹那(せつな)のよう
千夜の夢を 一夜に集め
幾星霜(いくとしつき)も瞬(またた)く
雲母(きら)の星にしましょう
すべてを捨てて 砂漠の果てで
それでも遂(と)げた 強き恋ならば
想いの丈(たけ)を 信じてみましょう
逃(のが)れ逃れてあなたと
ゆらゆら揺れる 駱駝(らくだ)のサドル
二人を乗せる 運命の舟よ
あなたに惹(ひ)かれ ついてゆきましょう
カミルレ香る逢かな 月影のエデンヘ