女 ひとり 生きています 今日は古都の旅
僅かな 荷物は 希望と思い出
寺の 塔の 上にいます 月も一人旅
凛々しく 涼しい 光り投げながら
顧みれば 悔いも 見えるけど それは
ただひたむき 過ぎた 恋の華の影
街の家並(やなみ) 匂い立てば いにしえ人(びと)の
おおらかな営み 笑顔輝いて
また明日へ 踏み出す足 一所懸命が
何より素敵だと 背中 押す 声 声がする
今も 愛が 湧いてきます 心癒える旅
これまで 愛した 全ての人へと
手を翳(かざ)せば 遥か 入り組む道筋
喜びと悲しみ 綾なす 大和路
咲く花々 競うごとく 奈良の都の
万葉人(まんようびと)の歌 大地 動かして
健(すこ)やかなれ 撓(しな)やかなれ 美しくあれと
大空たおやかに 真白(ましろ)なる 雲 雲が行く
山川森 そこに 神々を仕立て
惑い悩みまでも 担(にな)わしめた知恵
街の家並(やなみ) 匂い立てば いにしえ人(びと)の
おおらかな営み 笑顔輝いて
また明日へ 踏み出す足 一所懸命が
何より素敵だと 背中 押す 声 声がする