「ばんじまして」君の言葉が
とても好きだよと 言ってくれたから
夕暮れどきを 待ちわびていた
携帯電話をそっと 握りしめ
祭り太鼓が 遠くに響く
長い階段の 途中であの日
不意に私を抱きしめながら
一緒に暮らそうよって つぶやいた
出雲の国の 八重雲は
思い出 染めて 白く白く
神在月の 願いはかなう
だれかが言ってた 戯れですか
神在月に あなたはいない
ひとりいつまで 待ちぼうけ
「だんだん」って私をまねて
あなたが最後に残してくれた
私が好きな 故郷(くに)の言葉で
ありがとうってその声が 離れない
出雲の空の 夕焼けは
悲しいほどに 赤く赤く
神在月に 願いをかける
返してください この現世(うつしよ)に
神在月に あなたはいない
ひとりいつまで 待ちぼうけ
神在月の 願いはかなう
だれかが言ってた 戯れですか
神在月に あなたはいない
ひとりいつまで 待ちぼうけ