若葉の頃
背に白い帆を結んだ彼女は
靴をボロボロにして
くだらないしきたりをカーペットにして
楽しみを探している
ゆったりとしたまばたき
粗いセーターをまとう彼女の精神は
きれいでも空っぽでも
いずれみんなの知るところ
無駄使い
でも気にしない
彼女の言葉は、使い古され
すり減り、捨てられ
とことんまで誘惑された
というのも
世界が絶望しているから
僕は動じなかった
僕は彼女を一瞬 満足させた
始めから終わりまで
すき間というすき間を埋めた
ある時彼女は知った
日曜日は無情の日
前ぶれも あいさつもなく
問いと答えが逆になる
数字の二は一たす一に
インクは水と植物に
コップは砂と炎に
闇は眠りと夢に
波は風と鼓動に
オムレツは卵と太陽に
そして彼女は 無に戻る
いつも新しい 彼女の無
芝のように強く
夏のように呼吸する
立ちどまることもできるし
忘れることもできる
無のために働きもし
無のために踊りもする
日曜日は無情の日
前ぶれも あいさつもなく
問いと答えが逆になる